「建設コンサルタントの年収って、正直低いのかな?」
「激務なのに、給料が見合ってない気がする…」
そんなモヤモヤを感じている方向けに、この記事では大手5社の口コミ約175件をもとに、建設コンサルのリアルな年収事情を整理しました。
結論からいうと、建設コンサルの年収は全産業平均より高水準です。一方で、「激務の割に割に合わない」と感じやすい構造もあります。
この記事では、年収の実態だけでなく、年収アップにつながる転職先やキャリア戦略まで現役目線で解説します。
建設コンサルタントの平均年収は?大手5社のデータ
有価証券報告書(上場2社)と口コミサイト(非上場3社)をもとに、大手5社の年収水準を整理しました。
| 会社 | 平均年収 | データ出典 |
|---|---|---|
| 建設技術研究所(CTI) | 995万円 | 有価証券報告書(2024年度・平均42.4歳) |
| 日本工営 | 926万円 | 有価証券報告書(2025年時点) |
| パシフィックコンサルタンツ | 678万円 | 口コミ集計・非上場(平均34.9歳) |
| 八千代エンジニヤリング | 654万円 | 口コミ集計・非上場(平均34.5歳) |
| オリエンタルコンサルタンツ | 570万円 | 口コミ集計・非上場(平均31.3歳) |
※有報は各社有価証券報告書。口コミ集計はエン カイシャの評判 正社員回答。有報と口コミは回答者の平均年齢が異なるため単純比較不可。
これらの数字は、全産業の平均と比べてどのくらいの水準なのでしょうか。
各社の詳しい年収・口コミ評判は個別記事でも解説しています。気になる会社があればあわせてご覧ください。
→ パシフィックコンサルタンツの年収・評判 / 日本工営は勝ち組? / 建設技術研究所はエリート?
「年収が低い」と感じる4つの構造的な理由

約175件の口コミを分析すると、「低い」と感じやすい理由として4つの構造的なパターンが浮かび上がってきました。
5社すべての口コミで共通していたのが、「基本給は低め・残業代で年収が成り立っている」という構造です。
- 年収の1〜2割以上が残業代という状況を多くの在籍者が指摘
- 繁忙期(1〜3月)は月80時間超の残業も珍しくない
- 残業が少ない月・閑散期は手取りが想定より大きく下回りやすい
⏱ 時給換算すると?
| 残業時間/月 | 実質月労働時間 | 時給換算(参考) |
|---|---|---|
| 33時間(少なめ) | 約193時間 | 約2,500円〜 |
| 42時間(平均的) | 約202時間 | 約2,300円〜 |
| 50時間(多め) | 約210時間 | 約2,100円〜 |
※所定労働時間160h/月、年収550〜610万円(口コミベース)で試算。
入社から5〜7年は、頑張っても給料がほとんど上がらないのが建設コンサルの実態です。
- 昇給幅は年5,000〜1万円程度にとどまるケースが多い
- 「1年目と5年目でほとんど変わらない」「4〜5年経っても数千円しか上がらない」という声が複数社から
- 同期は全員横並びのため、成果を出しても差がつかないモヤモヤが積み重なりやすい
35歳前後を境に、年収が人によって大きく分かれ始めます。その分岐点が、技術士資格の取得有無です。
- 5社共通で「技術士なしでは課長昇進が難しい」という口コミが集中
- 技術士取得で手当は増えるが、月数万円程度の加算にとどまることが多い
- 「技術士を取れば高収入」というより「取らないと昇進の土台に立てない」という位置づけ
- 年収差には技術士以外にも、管理職昇進タイミングや残業時間の違いが複合的に影響
複数社の口コミで共通していたのが、「管理職に昇進したら手取りが下がった」という声です。
- 課長クラスへの昇進でみなし残業制に移行 → 残業代がゼロに
- 役職手当がついても、差し引きでマイナスになるケースがある
- 繁忙期に高残業で稼いでいた人ほど、昇進直後の「給料下がった感」が大きい
- 長期的にはボーナス・退職金が増えるが、短期的な手取り減が「割に合わない」感覚を生みやすい

特に管理職になると残業代が出ないため、時給換算すると高年収とは言えないんだ👈️

なかなか残業はなくないですよね〜🤘
年収アップできる転職先と具体的なアクション

アクション①:技術士をできるだけ早く取得する
5社すべての口コミで「技術士なしでは課長昇進が難しい」とされており、取得はキャリアの前提条件です。ただし、技術士を取っただけで年収が大きく跳ね上がるかというと、そうでないケースも多いのが実態です。手当がある会社でも月数万円程度で、管理職昇進後はみなし残業制に移行し手取りが一時的に下がることもあります。
技術士は「年収が即上がる資格」というより昇進・キャリアアップへの入場券と考えると実態に近いでしょう。会社の資格支援制度(費用補助・勉強時間確保)を活用しながら、早めに取得を目指すのがおすすめです。
アクション②:転職で年収の構造ごと変える
現職のまま待っていても「残業代ありき」「年功序列」という構造は変わりません。転職によって年収の仕組み自体をリセットできるのが大きなメリットです。主な転職先のパターンは以下の通りです。
| 転職先 | 年収の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 大手建設コンサル(中小→大手) | +50〜150万円 | 専門性を活かしやすい。残業体系は似た傾向 |
| 大手ゼネコン | 800〜1,000万円超も | 現場手当込みで高水準。現場環境は大きく変わる |
| 発注者(国・自治体・NEXCO等) | 現状維持〜微増 | 残業が大幅に減り、ワークライフバランス改善が主目的 |
| ⭐ コンサルティングファーム | 転職時+100万円以上も 将来1,500〜2,000万も | 建設部門・DX部門で建コン知識が直接活きる。ハードルは高いが年収の伸びしろが最大 |
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建設コンサル経験者向けの「違い」と「完全ガイド」を別記事でまとめています。
→ 【建設コンサルとコンサルファームの違い】仕事・年収・働き方を比較
→ 【完全ガイド】建設コンサル→コンサルファーム転職|難易度・年収・スキル
まとめ:建設コンサルの年収が低いと言われる理由
建設コンサルの年収が「低い」と感じやすい理由は、主に以下の4つです。
-
理由① 残業代ありきの年収体系
基本給は低めで、残業が少ない月は手取りが下がりやすい -
理由② 年功序列で入社5〜7年は評価が反映されない
同期は横並びで昇給幅も小さい -
理由③ 30代後半から技術士の有無で年収差が大きく開く
取得が遅れると伸びも鈍化する -
理由④ 管理職昇進で残業代が消え、手取りが一時的に下がる
みなし残業制への移行で役職手当より残業代が多かった人は逆転することも
建設コンサルタントの年収は「客観的に低い」わけではありませんが、「残業ありき」「年功序列」「技術士必須」という構造が重なることで、「割に合わない」と感じやすい職種でもあります。
その仕組みを理解した上で、技術士取得・転職などの具体的な行動につなげてみてください。
転職先を横断的に比較したい方は、建設コンサルタントランキング10社比較もあわせてご覧ください。転職活動の具体的な進め方は建設コンサル転職ロードマップで解説しています。
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