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【株式会社パスコはやばい?】測量大手の年収・評判・残業の実態を現役大手社員が解説

企業研究

「パスコって測量の会社?やばいって検索候補に出てくるけど大丈夫?」

「年収が低いって本当?」
「セコムに買収されたって聞いたけど、これからどうなるの?」

パスコへの転職や就職を調べていると、こんな疑問が出てきますよね。

この記事では、現役の大手建設コンサルタント社員である私が、パスコの年収・残業・評判のリアルを、有価証券報告書のデータと口コミの傾向分析からわかりやすく解説します。

先に結論を言うと、パスコは「ブラックでやばい」会社ではありません。官公庁が顧客の約8割を占める、極めて安定した業界大手です。ただし、口コミの総合評価は航測3社の中でいちばん厳しめ。その理由は「給与の安さ」と「成長性への不安」に集約されます。データで順番に見ていきましょう。

パスコはどんな会社?【航測大手3社の筆頭・セコムグループ】

パスコは、航空測量・空間情報サービスの国内最大手です。航空機・衛星・ドローンで地形や地物のデータを取得し、地図づくりからGIS(地理情報システム)、防災、インフラ維持管理まで幅広く手がけています。

※空間情報:地図・位置に紐づくデータのこと。測量で取得したデータを加工し、自治体の防災やインフラ管理に活用します。パスコは取得〜加工〜納品〜システム化まで一気通貫で対応できるのが強みです。

項目内容
社名株式会社パスコ(PASCO)
資本旧・東証プライム(9232)→2024年にTOBで上場廃止・非公開化
親会社セコムグループ
本社東京都目黒区
従業員数2,340名(単体・2024年3月期)
平均年齢43.8歳(平均勤続12.2年)
得意分野航空測量・衛星・ドローン・GIS・防災

航測大手3社の筆頭格

航空測量の業界は、パスコ・国際航業・アジア航測の3社が大手と呼ばれます。中でもパスコは売上規模・シェアで筆頭格。顧客の約8割が官公庁・自治体で、「社名を名乗れば土木系の顧客は誰もが知っている」というブランド力があります。

2024年、セコム・伊藤忠のTOBで上場廃止

2024年、親会社のセコムと伊藤忠商事がパスコに対してTOB(株式公開買付)を実施し、パスコは上場廃止・非公開化されました。今後はセコム・伊藤忠との連携で、民間・海外市場の開拓を狙う戦略とされています。口コミでは「シナジーに期待」という声と「絵に描いた餅にならないか未知数」という声の両方が見られました。上場企業ではなくなったため、今後は有価証券報告書による年収の開示もなくなる見込みです。

評価スコアで見るパスコ

法令順守意識3.4
風通しの良さ2.9
社員の士気2.8
20代成長環境2.8
社員の相互尊重2.7
待遇面の満足度2.6
人事評価の適正感2.6
人材の長期育成2.4

※口コミサイト回答者257人による5点満点評価。総合スコアは2.78で、航測3社(アジア航測3.08・応用地質3.14)の中で最も低い。出典は記事末尾。

サルパイセン
サルパイセン

総合スコア2.78は航測3社で最低。でもこれは労働環境が壊れてるわけじゃなく、「給料」と「育成・成長性」への不満が数字に出てるんだ。安定はピカイチだよ!

パスコの年収は低い?【有報701万円・残業代と手当のカラクリ】

有価証券報告書では平均701万円

年度平均年収平均年齢
2021年3月期655万円43.2歳
2022年3月期645万円43.2歳
2023年3月期684万円43.5歳
2024年3月期(最終)701万円43.8歳

※2024年のTOBによる上場廃止前の最終開示。以降は有報での年収開示なし

航測・調査系3社の年収比較

アジア航測730万円
応用地質723万円
パスコ701万円

※各社の有価証券報告書ベース(パスコ2024年3月期・アジア航測2025年9月期・応用地質2025年12月期)

有報の平均は701万円。日本の平均給与よりは高く、数字だけ見れば「低すぎる」わけではありません。ですが、口コミで「安い」と言われるのには給与の中身にカラクリがあります。

「基本給を低く抑えて、残業代と住宅手当で稼ぐ」構造

これがパスコの年収を語る上での最重要ポイントです。口コミで最も多く語られていました。

基本給が低め。昇給は1ランク500円×年20ランクで年1万円程度と非常に遅く、その分残業代で稼ぐスタイル。若手ほど「残業しないと年齢相応の額にならない」。一方で住宅手当は厚く(既婚5万円・未婚3万円・会社都合転勤なら家賃7割補助)、実質手取りを底上げしています。ただし40歳で管理職になると「みなし残業」に移行して残業代が打ち止めになり、一般職の最上位より年収が下がる逆転現象も起こります。

年代・役職別の年収目安(口コミ傾向)

年収目安
20代400〜500万円
30代・一般職500〜600万円
管理職600〜800万円
技術主任クラス(ベテラン)900万円の例も

「大手測量会社と比べれば普通。ただしコンサル・シンクタンクに比べるとかなり見劣りする」というのが現役の相場観です。退職金は新卒定年まで勤めて約2,000万円と、長く勤める人には手厚い設計です。

パスコがやばいと言われる理由5つ【口コミ傾向分析】

1給与が安い・昇給が遅い退職理由 最多

基本給が低く昇給は年1万円程度。物価高にベースアップが追いつかず、「残業代と住宅手当込みでやっと年齢相応」という声が最多です。

2業界の成長性への不安退職理由 2位

「GIS・デジタル地図がコモディティ化して差別化が難しい」「測量業務中心で原価が悪い」「売上600億円で頭打ち」という声が多数。斜陽産業感への不安です。

3地方転勤が前提で人生設計しづらい若手の定着難

全国に支店があり転勤前提。「転勤に見合う給与体系がなく、20〜30代の若手が定着しない」「結婚を機に転職した」という声が目立ちました。

4官公庁依存で「公務員的」安定の裏返し

顧客の8割が官公庁。「予算ありきで市場が拡張しない」「言われた通りに資料を作る」「チャレンジが少なく息苦しい」という、安定の裏返しの声。

5若手育成が現場任せ・組織の高齢化育成2.4

人材の長期育成スコアは2.4と最弱点。「育成は完全に現場任せ」「新陳代謝が低く平均40代」「中途が辞めていく」という指摘が複数ありました。

ポイント:パスコの「やばい」は、労働環境が壊れているのではなく、給与の安さと将来性への不安が正体です。「安定しているが、給料と成長を求めると物足りない」という構図です。

実は堅実?パスコの良い評判・強み

🏛️

官公庁8割で圧倒的な安定感

顧客の約8割が官公庁・自治体。「会社が傾く不安がない」「BtoGの堅い受注基盤」。安定志向の人には理想的な環境です。

🛰️

航測大手のブランド力

「社名を名乗れば土木系の顧客は誰もが知っている」。航測3社の筆頭格として、営業でも採用でもネームバリューが効きます。

🗺️

取得〜システムまで一気通貫+衛星事業

航空機・衛星・ドローンによるデータ取得から、地図・GIS・システム開発・コンサルまで自社完結。衛星事業は同業にない差別化ポイントです。

🌊

防災・災害対応の社会貢献実感

災害時の空撮写真をCSRとして公開するなど、公共性の高い仕事に誇りを持つ社員が多い。自治体のプレスや新聞に載る経験も。

💼

福利厚生と公共営業スキルの市場価値

住宅手当・退職金・資格取得支援が手厚い。また「公共営業で大手相手のビジネス経験を積み、良い企業へ転職した同僚が多い」という声も。スキルは市場で評価されます。

パスコの残業はやばい?【平均32.5時間・分布に注意】

指標パスコ
月間残業時間32.5時間
有給休暇消化率62.0%

残業時間の分布

月0〜19時間9.7%
月20〜39時間27.2%
月40〜59時間40.1%
月60〜79時間14.0%
月80時間以上8.9%

※口コミサイト回答者257人の残業時間分布(出典は記事末尾)

平均は32.5時間ですが、注目は分布。最も多いのは「月40〜59時間」ゾーンで40.1%。平均を押し下げている低残業層がいる一方で、実は40時間以上残業している人が全体の63%います。前述の通り、この残業代が給与の一部になっている構造です。部署による差が大きく、繁忙期(年度末)は特に重くなります。

👷 現役の視点
同業の現役社員として、パスコが業界内からどう見えているかを正直にまとめます。
  • 業界内のイメージ:ずばり「測量の会社」。地上レーザーやドローンを使った計測のイメージが強いです
  • 出身者の市場価値高いと思います。測量・空間情報はこれから需要がある分野で、アジア航測などと同じく市場で評価されます
  • セコム・伊藤忠のTOBについて:正直知りませんでしたが、プラスに働くと思います。日本工営が東京海上グループ入りした例もあり、大手グループの傘下は安定と投資力の両面で悪くないはずです
  • 自分なら行くか大手総合建設コンサルに入れなかったら行くと思います。ただ、測量に特化して技術を磨くのも十分に強い。将来何をやりたいか次第で、全然アリな選択肢です

パスコに向いている人・向いていない人

✅ 向いている人

  • 測量・空間情報・GIS・ドローン/衛星の技術を極めたい人
  • 官公庁相手の安定した環境でじっくり働きたい人
  • 防災・社会貢献にやりがいを感じる人
  • 公共営業のスキルを身につけて次のキャリアの足場にしたい人

❌ 向いていない人

  • 若いうちから高年収を稼ぎたい人(基本給低め・昇給遅い)
  • 成長スピードや実力主義を重視する人
  • 地方転勤を避けて勤務地を固定したい人
  • 手厚い研修・育成を求める人(現場任せの傾向)

▶ 姉妹記事:【国際航業はやばい?】【アジア航測はやばい?】

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まとめ【株式会社パスコは「やばい」ではなく「安定の極み」】

  • パスコは航測大手3社の筆頭格・セコムグループ。官公庁8割で圧倒的に安定
  • 2024年にセコム・伊藤忠のTOBで上場廃止・非公開化。民間・海外開拓への期待
  • 年収は有報701万だが、基本給低め+残業代・住宅手当で稼ぐ構造。若いうちは物足りない
  • 「やばい」の正体は労働環境ではなく給与の安さと成長性への不安。総合スコア2.78は航測3社で最低
  • 測量・空間情報を極めたい人、安定志向の人には好環境。スキルの市場価値は高い

※口コミの傾向分析はOpenWork(株式会社パスコ・社員クチコミ1,350件・年収データ197件・2026年7月時点)をもとに、個別の引用ではなく全体傾向をまとめたものです。評価スコア・残業時間・有給消化率も同サイトの集計値です。
※年収データは上場廃止前の有価証券報告書(パスコ 9232・2024年3月期)を基準とし、口コミデータは参考値として扱っています。パスコは2024年のTOBにより上場廃止・非公開化されており、今後の資本・開示状況は各自ご確認ください。
※記事内の見解は筆者個人の経験に基づくものであり、転職の成果を保証するものではありません。

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