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「みんな、どういう理由で辞めていくんだろう」
建設コンサルで働いていると、
「自分だけがしんどいのか?」
「辞めた人は次どこに行ったんだろう」
「退職金っていくら出るんだろう」
こんなことが気になってくると思います。
ただ、この手の情報はネットにほとんど出てきません。退職金にいたっては、調べても金額に触れているものがほとんど見つかりません。
そこでこの記事では、日本工営と建設技術研究所について、ネットの情報や口コミをリサーチして、辞める理由の傾向を整理しました。あわせて退職金・離職率・辞めた人の行き先まで、現役の視点を交えて解説します。
建設コンサルタントの退職理由トップ3
先に結論です。
両社とも最多で、4割〜5割がこれに触れています。他の理由を大きく引き離しています。
家庭・育児・結婚といったライフイベントとの両立。2割前後。1位の残業と地続きの理由です。
スキルが身につくのか、会社の将来性はどうか。会社によって差が大きく出た項目です。

人間関係が理由じゃないんですね。意外です…🤔

ただ現場の感覚だと、残業の次に多いのは職場環境なんだよね。上司と合わないとか。書きにくいだけかもしれないよ。
日本工営の退職理由|「忙しい」より深刻なもの
まず日本工営から。退職を検討した理由として挙がったものを、多い順に並べました。

日本工営の特徴は、残業以外の理由がしっかり積み上がっていることです。
特に目立つのが「スキル・成長への不安」と「将来性への不安」がどちらも25%という点。これは後で見る建設技術研究所の約2倍にあたります。
「技術が身につかない」という声の中身
具体的には、こういう趣旨の指摘が複数ありました。
- 各種計算を外注することが多く、表面的な知識は付くが技術の核心が身につかない
- 身につくのはWord・Excel・CADが少々という感覚
- 30代半ば〜40代の層が薄く、若手に大規模案件が回ってくる
つまり「手を動かす技術」が身につかないのは事実だとしても、代わりに「まとめる技術」が身についているということです。ここをどう評価するかで、同じ環境でも満足度が変わります。
日本工営そのものの働き方は日本工営はやばい?残業・年収の実態で詳しく書いています。
建設技術研究所の退職理由|理由がシンプル
続いて建設技術研究所です。同じ形で並べると、山の形がはっきり違います。
建設技術研究所は、とにかく「忙しい」の一点に集中しています。
残業を挙げた人が半数。日本工営の41%より高い数字です。繁忙期の残業が月80時間に達するという実態とも整合します。
建設技術研究所の残業実態は建設技術研究所はやばい?繁忙期は月80時間にまとめています。
2社を比べて見えること
2社の数字を同じ表に置くと、辞め方の違いがはっきりします。
| 退職理由 | 日本工営 | 建設技術研究所 |
|---|---|---|
| 残業・長時間労働 | 41% | 50% |
| ワークライフバランス | 28% | 21% |
| スキル・成長への不安 | 25% | 12% |
| 将来性・経営への不安 | 25% | 13% |
| 給与・昇給 | 16% | 16% |
| 人間関係・上司 | 10% | 12% |
| 年功序列・評価 | 5% | 1% |
残業50%が突出し、それ以外は分散。仕事の中身や会社の方向性には納得しているが、単純に量が多すぎて限界がくるという辞め方です。
残業に加えて、スキルと将来性への不安がどちらも25%。忙しさに耐えられないというより、耐えた先に何が残るのかが見えないという迷いが混ざっています。
同じ「大手建設コンサル」でも、辞める理由の質が違います。 転職を考えるときは「忙しいから辞めたい」のか「この先が見えないから辞めたい」のかを分けて考えたほうが、次の選択を間違えません。
退職金はいくら?現役の実感で約1,500万円

先に正直に書きます。
さらに日本工営については、ID&Eホールディングスへの持株会社化によって単体の有価証券報告書が出ていないため、退職給付の数字から推定することもできません。
現役の肌感では約1,500万円
- この1,500万円は公表値ではなく現役の実感です。会社・勤続年数・役職で大きく変わります
- 建設技術研究所は募集要項に退職金制度・持株制度ありと明記されています
- 正確な金額を知りたい場合は、入社時または在籍中に社内規程を確認するのが唯一確実な方法です
離職率の実態
離職率についても、建設コンサル各社は数値を積極的に公開していません。
ただし退職理由の中身からは、特定の年代が抜けているという指摘が繰り返し出てきました。日本工営では30代半ば〜40代の層が薄いという指摘が複数あり、その結果として若手に大規模案件が回ってくるという構造が語られています。
辞めた人はどこへ行くのか【3ルート】

現役に聞くと、辞めた人の行き先はだいたい3つに分かれるそうです。
発注者側に回るルート。残業と働き方の問題を解決しにいく選択です。建設コンサルでの実務経験は発注者側でそのまま評価されます。
ただし年収は下がるのが基本です。詳しくは建設コンサルから公務員へ転職で解説しています。
時間単価を根本から上げるルート。建設コンサルで培った課題解決力と発注者対応の経験は、ファーム側でも評価されます。
行ける会社と必要なスキルは建設コンサルから行けるコンサルファーム6選で比較しています。
それでも辞めない理由
ここまで辞める理由を並べてきましたが、実際には辞めずに残る人のほうが多いです。
実際、大手建設コンサルの平均年収は850万〜970万円台です。この水準を維持したまま残業だけ減らすのは簡単ではありません。
年収の実態は建設コンサルタントの年収|年代・役職別のリアルにまとめています。

結局、給料を取るか時間を取るかってことですか…

そう。だから「両方取れる場所があるのか」を先に調べたほうがいいよ。動くかどうかはその後でいい。
まとめ|建設コンサルタントの退職理由
- 退職理由の1位は残業。両社とも4〜5割が挙げている
- 建設技術研究所は「量」で辞める(残業50%・他は分散)
- 日本工営は「量」+「このままでいいのか」で辞める(スキル不安・将来性不安がどちらも25%)
- 人間関係は意外と少ない(1割程度)。ただし現場の感覚では残業の次に多い
- 「技術が身につかない」は見方が分かれる。大手ほど外注は増えるが、とりまとめもまた技術
- 退職金は金額が公開されていない。現役の実感で約1,500万円だが、今後どうなるかは不透明
- 辞めた人の行き先は公務員/地方の建設コンサル/コンサルファームの3ルート
- 引き止めているのは給料。他業界より水準が高め
辞めるかどうかを決める前に、自分が何に耐えられないのかをはっきりさせること。そこが決まれば行き先は自然に絞れます。






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