建設コンサルで働いているけど、
官公庁相手に高度な技術提案をしている割には、給料が低い。
もっと早く年収を上げたい、キャリアアップとしてもっと稼ぎたい。
建設コンサルは身につける技術も価値が高く、年収においても高水準ですが、
もっと上があるのも事実です。
例えば、
建設コンサルからの大幅なキャリアアップの1つとして、
コンサルティングファームへの転職があります。
コンサルファームは、日本屈指の高所得な業界です。
同じ”コンサル”なのに年収が倍も違う世界があります。
え?建設コンサルからコンサルファームにいけるの?と思うかもしれません。
本記事では、
建設コンサルからコンサルティングファームへのキャリアアップ
について、以下の点を解説します。
- 建設コンサルとコンサルファームの違い
- 建設コンサルからコンサルファームに転職できる理由
- コンサルファームに転職するために最初にすべきこと
コンサルファームと建設コンサルの仕事内容
建設コンサルとコンサルティングファームには共通点が多いです。
▶建設コンサルタントとは
コンサルファームと建設コンサルの仕事の共通点と違いは以下のとおりです。
- ”コンサル”という意味で、業務の流れがほぼ同じ
- コンサルファームはクライアントが経営層、対象が企業、条件は市場や社会環境
- 建設コンサルはクライアントが官公庁、対象はインフラ、条件は自然や周辺環境や技術基準
では、共通点から説明します。
仕事の共通点
建設コンサルとコンサルファームはどちらも”コンサル”と言うだけあって、仕事全体の流れがほぼ同じです。
コンサルファームの仕事の流れと内容を、
「建設コンサルでいうと…」に置き換えて表にまとめてみました。
| コンサルファーム の業務 | 内容 | 建設コンサルでいうところの… |
| 現状把握 | ■売上・コスト・業務量などのデータ分析 ■経営層・現場担当者へのヒアリング | ■地質調査結果等、これまでの業務資料の整理 ■現地調査 |
| 課題整理 | ■表面的な問題ではなく、本質的な原因を特定 ■ボトルネックや改善余地を明確化 | ■提案のための課題整理は、建設コンサルにも共通しています。 |
| 解決策の立案 | ■複数の施策案を検討 ■効果・リスク・コストを比較 | ■建設コンサルも比較表を頻繁に作る。 ■施工性や施工期間の短さも比較項目に入る。 |
| 提案・合意形成 | ■PowerPoint資料を用いて経営層へ説明 ■方針・優先順位を決定 | ■建設コンサルも資料を用いて、検討内容を説明し、発注者と方針を決める。 ■要望があればリバイスしていく |
| 実行支援(案件による) | ■業務改善の導入支援 ■システム導入・定着サポート | ■施工の支援(施工時の図面修正等)もある。 ■かなり限られた案件ではある。 |
クライアントの違い
コンサルファームと建設コンサルは、
”クライアント”と”対象”です。
コンサルファームは主に企業の経営層がクライアントになります。
提案内容などを説明するときも経営層にプレゼンします。
企業の業績がダイレクトに経営層の評価や立場に影響するため、
クライアント本人の悩みでもあります。
| 項目 | コンサルファーム | 建設コンサル |
| クライアント | 主に企業の経営層 | 主に官公庁 |
| 仕事内容 | 企業をより良くする | インフラ構造物をより良くする |
| 条件 | 市場や社会環境、政治・経済など | 自然や周辺環境、技術基準など |
| 課題の性質 | 企業の課題 人の悩みに近い職業 | クライアントの課題というよりは、事業や対象構造物の課題 |
年収・評価制度の違い
コンサルファームと建設コンサルの年収は特徴に違いがあります。
その大きな違いは”評価基準”にあります。
完全成果主義か、安定志向か。
どちらが正解というわけではなく、
どんな働き方をしたいかによって向き・不向きが分かれます。
| 観点 | コンサルファーム | 建設コンサル |
| 年収の評価基準 | ■完全成果主義 | ■一定の年齢まで年功序列 ■管理職レベルから年功序列+評価 |
| 年収水準(大手)(経験・口コミ) | ■20代で800〜1000万円 ■30代で1200〜1500万円 ■40代で2000万円以上も | ■20代で500〜750万 ■30代で600〜950万円 ■40代で1000万円以上も |
| 年収の伸び | ■評価を上げることができれば、20代で1000万円と、若手からかなり高水準 | ■一定の年齢までは緩やか。 ■30代半ばから大幅に上がる。 |
| 特徴 | ■年収の伸びが早い ■天井が高い ■完全成果主義で、上下の振れ幅がかなり大きい | ■安定感がある。 ■守りが堅い。 |
※すべての人が到達できるわけではありませんが、
外資系・戦略系ファームや高評価層では、年収2000万円以上の事例もあります。
残業や働き方の違い
コンサル業界と建設コンサルタントの働き方について比較しました。
どちらも繁忙度は高いのが共通しています。
主に女性の働きやすさや福利厚生の面では、建設コンサルの方が充実しているようです。
| 観点 | コンサルファーム | 建設コンサル |
| 残業 | ■業務次第ではあるが、忙しく残業が多い。 ■働き方改革の影響を大きく受けている業界ではある。 ■大手でも残業に厳しい企業もある。 | ■基本忙しく残業が多い ■地方の企業だと大きく残業を減らせている企業もある |
| 働きやすさ | ■女性だから差別とかはない ■男女とも産休・育休制度は取りやすいが、復帰後も復帰前と同じように働く | ■女性だから差別とかはない ■男女とも産休・育休は取りやすい。復帰後は時短や在宅勤務等が可能 |
| 福利厚生 | ■家族・住宅手当等がある企業は多くない | ■社宅や家族・住宅手当等が充実している。 |
コンサルファームへの転職できる理由
建設コンサルからコンサルティングファームへの転職は、実際可能です。
ただ、未経験採用になるので簡単ではありません。
それでもコンサルティングファームの業界の特徴を理解すれば、
建設コンサルからでも十分チャンスがあることが分かります。
コンサルファームの中途採用はほとんどが未経験

久留須親さんの【「コンサルティングファームに入社したい」と思ったら読む本】を読むと、
建設コンサルタントからでも、コンサルファームに転職できることが分かります。
コンサルファームの転職者はほとんど未経験からと書かれています。
とはいっても、”同じコンサル”であることや、
コンサルファームにも建設の分野があることを考えれば、
全く未経験よりは分があるはずです。
筆者の経験
かつて、筆者も転職を考えたことがあります。
そのとき転職先の一つとなったのが、コンサルファームでした。
某ハイクラス転職サイトに登録すると、
コンサルファームを扱うエージェントからのオファーが時々来ました。
そのとき初めて、コンサルティングファームを知ったほどです。
ESの添削や面接対策まで何度かしていただきました。
エージェントの方も忙しいため、可能性がない人には相手しないとは思います。
(結果、家族のことを考え、異動のみになりましたが😂)
また、筆者の社内でも数人、コンサルティングファームへ転職してしまった人もいます。
コンサルティングファームに転職するためには?
コンサルティングファームに転職したいと考えたとき、
最初にやるべきことは「転職エージェントと話すこと」です。
これは、先ほど紹介した
【「コンサルティングファームに入社したい」と思ったら読む本】
の中でも強調されていました。
「大手総合型エージェントよりも、“コンサル特化型エージェント”を使うべき」
といった内容にも驚きました。
コンサル特化型エージェントの場合、
企業の人とカジュアル面談をアレンジしてくれることもあります。
現場の生の声を聞くことができるので、使わない手はないでしょう。
転職エージェントを使うべき理由は、以下のとおりです。
- 未経験業界で、情報が圧倒的に不足している
- 情報収集の効率が圧倒的に良い
- コンサル業界の転職エージェントはレベルが高い
- 転職活動も、エージェント登録も無料
- 自分の成長
① 未経験業界で、情報が圧倒的に不足している
- 仕事内容が分かりにくい
- 選考プロセスが特殊
- 求められるスキルや思考が不透明
② 情報収集の効率が圧倒的に良い
- 各ファームの違い
- 実際の選考内容
- ケース面接の傾向
- 内定者のバックグラウンド
③ コンサル業界の転職エージェントはレベルが高い
- エージェント同士の競争が激しい
- 業界理解・選考理解が深い担当者が多い
④ 転職活動も、エージェント登録も無料
転職エージェントは、転職が成功した時点で、企業から報酬が入ります。
そのため、無料にも関わらず、転職希望者に対策をしてくれます。
⑤ 自分の成長
転職活動は自分の成長にも繋がります。
- 視野が広がる
- 自分のキャリアを棚卸しできる
- 現職に対する考え方が変わる
さらに、
「いざというときは転職できる」
ということを具体的にイメージできるようになるので、
精神的な余裕につながり、結果的に成長を後押しします。
まとめ
「建設コンサルからコンサルティングファームに転職できる」理由について説明しました。
転職したいと思ったらまずは、転職エージェントと話をすることが重要です。
これは、転職先がどこでもベスト選択です。
本記事が、皆さんの人生に役立つと嬉しいです。


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