AI等の自動化が発展する中で、「将来、人間の仕事が大きく減るのでは?」といった不安をよく耳にします。建設コンサルタント業界でも、「なくなる」という意見を見かけるようになりました。
しかし、現役社員として断言できます。
→ 建設コンサルタントは“なくなりません”。
理由は次のとおりです。
- AIは仕事を“代替”ではなく“効率化”する方向だから
- 建設コンサルの仕事には「判断・提案・調整」のように人間にしかできない要素が多いから
- インフラ老朽化・災害対策・社会制度(設計施工分離)が今後も続くから
- AIは仕事を“代替”ではなく“効率化”する方向だから
- 建設コンサルの仕事には「判断・提案・調整」のように人間にしかできない要素が多いから
- インフラ老朽化・災害対策・社会制度(設計施工分離)が今後も続くから
この記事では「建設コンサルはなくなる/なくならない」を、
“公共事業・AI・人口減少・制度的な構造”の4つの観点で整理します。
なくなる vs なくならない 〜4つの観点から徹底解
観点①:公共事業の持続性
■ なくなる説
- 少子高齢化で税収が減り、公共事業予算も縮小
- 事業規模が縮小すると、コンサル需要も減る
■ なくならない理由
- 高度経済成長期に整備したインフラが一斉に老朽化しており、更新需要はむしろ増加
- 地震・豪雨などの自然災害は必ず発生する
→ むしろ、維持管理・更新・災害対策の需要は右肩上がりになっています。
観点②:AI導入の影響
■ なくなる説
- 調査・設計・計画業務がAIで自動化される
- 「コンサルはAIに置き換わるのでは?」という不安
■ なくならない理由
(1) 現場は毎回状況が違い、判断が必要
- 地形
- 周辺環境
- 別工事の都合
- 歴史的経緯
- 地元ニーズ
現場条件は毎回違い、最終的な判断は技術者にしかできません。
(2) 合意形成・調整は人にしかできない
- 発注者(役所)
- 住民
- 施工業者
これらとの調整・説明は、人同士のコミュニケーションが必須です。
(3) 最後の「判断・調整・提案」は人間
AIが代替するのは「作業」であって「判断」ではありません。
以下の作業は効率化されつつあります。
- 図面作成
- 概略設計
- 数量計算
- 構造計算
- 報告書作成
- 資料作成
→ AIは補助であり、主役にはなれません。
観点③:日本の人口減少
■ なくなる説
- 過疎地域でインフラ維持の優先度が下がる
- 住む人が減れば整備も減るのでは?
■ なくならない理由
- 都市部の再開発・ライフライン更新は継続
- インフラは「局所的」ではなく「広域」なので需要は一気に消えない
観点④:建設コンサルという業種自体が消えるのか
■ なくなる説
- 設計・計画の自動化が進めば、ゼネコンや公務員が設計まで担える?
■ なくならない理由
◎ 設計施工分離の方式(当面は主流)
「発注者(役所)」「設計(コンサル)」「施工(ゼネコン)」を分ける方式。
これがある限り、建設コンサルの役割は残ります。
- 設計と施工を分けることで“公平性”を担保
- 施工者が自社に有利な設計をしないため
- 設計 → 施工で品質チェックが働き、品質向上につながる
- 発注者側の技術者が減る中、コンサル依存度はむしろ上昇
→ 業界がなくならない、最も大きな理由と言えます。
業界の流れは「縮小」ではなく「効率化」
“なくなる”のではなく “効率化”される。
- 補助作業や単純作業は大幅に減る可能性がある
- 技術者の知見や感覚は先端技術では代用できない
- インフラの老朽化対策・国土強靭化・災害対応の需要は増加中
- 積極財政の流れで公共事業はむしろ追い風
まとめ〜建設コンサルはなくならない〜
建設コンサルは
- “なくなる”ことはない
- IT化により“効率化”される
- 最後の判断・調整・提案はコンサルの技術者の仕事
- 業界としては“縮小ではなくシフトチェンジ”の段階
むしろ、建設コンサルタントが”なくなる”なら、
その前に残業がなくなりますね😂

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